マウスピース型矯正装置による治療
Mouthpiece
マウスピース型矯正装置による治療について
マウスピース型矯正装置による治療とは、アライナーとよばれる、取り外し可能な透明の薄いマウスピース型の装置を、歯にぴったりと装着し続けることで歯を移動させる治療法です。
約2週間に1度、少しずつ形の異なるマウスピースへと交換していくことにより、徐々に歯を動かしていきます。
ほかの矯正装置のように、ブラケットやワイヤーを使用せず、透明で目立たないので、付けているのがほとんどわかりません。矯正治療はしたいけれど見た目が気になるという方に適した治療法です。
また、取り外し式なので、食事や歯磨きの際も装置が邪魔にならず、歯や歯周組織を健康に保つことができます。さらに、マウスピースそのものも歯ブラシで簡単に洗浄することができるので衛生的です。
マウスピース型矯正装置による治療のメリット
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装置が透明なので目立たない
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取り外して洗えるので衛生的
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食事を自由に楽しめる
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装着時の不快感・違和感・痛みが少ない
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プラスチック製なので金属アレルギーの方でも安心
マウスピース型矯正装置による治療の注意点
- 1日17~20時間以上装着しておく必要があります。装着時間がこれより少ない場合、計画通りに歯が動かず治療期間が長くなる可能性があります。
- 重度の不正咬合などは適用できない場合があります。
マウスピース型矯正装置による治療の流れ
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1
初診カウンセリング
当院ではカウンセリングや初診相談、セカンドオピニオンを承っております。
矯正治療を専門に行なう歯科医師が、患者さまのお口を実際に拝見し、ご希望やお悩みを伺い、治療の可能性やタイミング、治療方法などのおおよそのご提案をいたします。 -
2
精密検査・口腔内のスキャン
レントゲン撮影、咬合測定などの精密検査を行ない、現在の歯や歯根、顎の状態、噛み合わせなどを精密に調べます。視診ではわからない部分までしっかりと確認します。
歯型採取は、口腔内スキャナを使用し、スティック状の3Dスキャンカメラでお口の中をなぞるように撮影していきます。 -
3
治療シミュレーション
精密検査で得たデータや歯型の3Dスキャンデータを入力し、パソコンのモニター上で、矯正治療をシミュレーションします。現在の様子から歯を少しずつ動かしていく治療の過程や、完成形までを、医師だけでなく患者さまご自身も、確認してから治療を開始できます。
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4
マウスピースの作製・送付
矯正治療シミュレーションで確認したデータを、マウスピースの工場へ送付し、実際に装着するマウスピースを作製します。
なかでも、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の場合は、治療の最初から最後までのすべてのマウスピースを一気に作製します。 -
5
マウスピース装着・治療スタート
完成したマウスピースが患者さまのお手元に届いたら、医師の指示通りに装着し、1日過ごします。
通院して歯科医師のチェックを受けつつ、定期的に次のレベルのマウスピースに交換していくことで、少しずつ歯を希望の位置へと移動させていきます。<治療中 半年~2年半>
1日のうち、定められた時間は、マウスピースを装着しておくことが大切です。
定期通院・マウスピースの交換をしっかりと行ないだんだんと歯並びが改善されていきます。 -
6
治療完了・保定期間スタート
最後のマウスピースの装着が終わって、歯科医師の確認が得られたら、矯正治療は完了となります。
歯の表面にアタッチメントなどがある場合はこれをはずします。この後は保定装置を付ける保定期間となります。<保定期間中 半年~2年半>
せっかく整えられた歯ですが、放っておくと元の場所に戻ろうとしてしまいます(後戻りといいます)。
そのため矯正治療後は、しばらく取り外し可能な保定装置をつけたままにして、生活を続けます。 -
7
保定期間終了
数年ほどで、歯は定着しますので、歯科医師の確認をもって、保定期間も終了となります。
マウスピース型矯正装置による治療の種類
当院で取り扱うマウスピース型矯正装置による治療は下記2種類があります。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、アメリカのアラインテクノロジー社が開発したマウスピース型矯正装置です。
患者さま一人ひとりの症状と治療計画に基づいて、カスタムオーダーでアライナー(マウスピース)が製造されます。
治療前の検査でCTや口腔内スキャナで歯並びやお口の情報を採取。この結果データをクリンチェックという3次元シミュレーションソフトに取り込み、治療の進行から完成形までをシミュレーションします。治療開始から完了までに必要なマウスピースをまとめて製造できるため、マウスピース型矯正装置による治療の中でも治療が早く済みます。
※完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
マウスピース型矯正装置(アソアライナー)(旧・クリアアライナー)
マウスピース型矯正装置(アソアライナー)は、日本のアソインターナショナル社が開発したマウスピース型矯正装置です。装置の見た目は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)とほぼ同じです。
奥歯の矯正治療や抜歯治療は適応外となっており、軽度な歯のでこぼこや前歯の間の隙間の治療に適しています。矯正の進行に応じて段階的にオーダーメイドのマウスピースを交換していきますが、マウスピース型矯正装置(アソアライナー)の場合は、毎回歯型をとって装置を作る必要があります。そのため矯正中に歯の治療をしたりする場合も、都度現状を反映して軌道修正をしながら、適したマウスピースを作製することができます。
日本国内で製造しているため完成したマウスピースが早く届くというメリットがあります。
※完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
●薬機法において承認されていない医療機器「インビザライン」について
当院でご提供しているマウスピース型矯正装置「インビザライン」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。
○未承認医療機器に該当
薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2023年6月14日最終確認)。
○入手経路等
インビザライン・ジャパン株式会社より入手しています。
○国内の承認医療機器等の有無
国内では、インビザラインと同様の性能を有した承認医療機器は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2023年6月14日最終確認)。
○諸外国における安全性等にかかわる情報
情報が不足しているため、ここではインビザラインの諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
なお、日本では完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
●薬機法において承認されていない医療機器「アソアライナー」について
当院でご提供している「アソアライナー」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。
○未承認医療機器に該当
薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2023年6月14日最終確認)。
○入手経路等
株式会社アソインターナショナルより入手しています。
○国内の承認医療機器等の有無
国内では、アソアライナーと同様の性能を有した承認医療機器は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2023年6月14日最終確認)。
○諸外国における安全性等にかかわる情報
情報が不足しているため、ここではアソアライナーの諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
なお、日本では完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
マウスピース型矯正装置による治療の料金
初診・治療計画 | ||
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相談料 | 初診相談・カウンセリング | 0円 |
セカンドオピニオン | 0円 | |
精密検査料 | レントゲン・咬合検査など | 25,000円 |
診断料 | 診断・治療計画の立案 | 25,000円 |
治療 | ||
マウスピース型装置による矯正 (マウスピース型矯正装置(インビザライン)、アソアライナー) |
マウスピース型矯正装置(インビザライン) フル | 850,000円(※月々8,500円) 歯列全体を対象にしたスタンダードな治療プラン ※デンタルローン利用時(実質年利3.9%、120回払い) |
マウスピース型矯正装置(インビザライン) ライト | 450,000円(※月々4,500円) 治療する範囲が狭くアライナーの枚数が少ない治療プラン ※デンタルローン利用時(実質年利3.9%、120回払い) |
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マウスピース型矯正装置(インビザライン) エキスプレス | 250,000円 治療範囲が1~3本程度の部分矯正の治療プラン |
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部分矯正 | 150,000~350,000円 |
※相談料・セカンドオピニオンの料金はいただきません。
※価格はすべて税抜です。
※治療費には、通院ごとの調整料・保定装置の料金も含まれます。
※完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。